ハンドピースの選択
コンプレッサーと同等に迷ってしまうのがファレホのためのハンドピースの選択。
多くの人が既に所有しているであろう、ダブルアクションプッシュ式の0.3mm口径のハンドピース。もちろんこれで十分にファレホのエアブラシ塗装は出来ます。ハンドピースの選択よりも恐らくは塗料の濃度を自分の使っているハンドピースに合わせるというのが正解なのだと思います。希釈濃度を試行錯誤で覚えるのはラッカー系と同じことですが、アクリルエマルジョンのファレホが難しいのはノズル詰まりです。
相当ファレホに慣れてきた私ですが、それでもノズル詰まりは頻繁に起こります。ファレホは一定の時間でノズル詰まりを清掃しつつ使い物だと私は割り切って使っていますが、そのくらいノズル詰まりは頻発します。ノズルごと水に突っ込んでおくというのも良くネットで見かけますが、それが最も良い解決方法なのだと思います。わかっていてもどうもやってみる気にはなれないのですが、、、
私も従来ラッカー系で塗装をしていた時はタミヤや造形村のハンドピースを使っていて、今でもファレホで使うこともありますが、ほとんど使うことがなくなってしまいました。
そこで、私が現在ファレホに使っているのがこれです。これからファレホ用にハンドピースを揃えようという方には、どうもファレホ塗装が上手くいかないという方はこのクレオスのハンドピースシリーズの中でも最も安価なPS-268Aがお薦めなのです。
このハンドピースはプッシュ式シングルアクション0.4mmハンドピースです。
ファレホは0.5mmのノズル径で使われている方も少なくありません。ノズル詰まりという意味では少しでもノズルが太いほうが優位に働くと思います。クリアランスの問題からすれば実際は寄与率は低いような気もしますが、、
それよりもシングルアクションであるがゆえにハンドピースの構造が非常に単純なのです。それが利点であるといえます。ファレホは慣れるまではノズル詰まりを頻発します。詰まってしまえばまだ良いのですが、詰まらずに詰まり気味に塗装ができてしまうと、面倒なので使い続けてしまうことがあります。そうすると悲惨なことに塗料がバックフローしてきて、ボタン周辺など、ハンドピース内の至る所に塗料が逆襲してきて大惨事になります。
慣れた私でも2か月に1回くらいは逆流させてしまいます。その時構造が単純で分解清掃が容易なハンドピースというのは非常に楽にクリーニングが出来るのです。
さらにこのノズル詰まりの具合、これがダブルアクションハンドピースだと、吹くたびにニードルをシャットする方向に戻してしまうためにノズル固化するチャンスが増えるようなイメージがあります。
その点シングルアクションは塗布量に合わせてノズル位置をダイヤルで固定してしまいますので、多少ノズルを下げすぎると吹かなくても塗料がノズルからこぼれ出てしまうこともあるのですが、それに少し気を付けたり、多少ノズルからこぼれ出るものだと割り切ってしまえば、この固定のニードル位置というのはファレホを吹く際にはかなりのポイントになるのではないかと思っています。
凝った明細塗装やグラデーション塗装には向かないのかもしれませんが。ガンプラの様に基本は単色を吹き付けるということであれば、くのクレオスの単純エアブラシは超お勧めです。私は通常塗装用とクリアカラー用に2本所有しています。
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